セディメントフィルター、およびカーボンフィルターは、細菌類や微粒子、鉄分等の不純物をろ過や吸着によって、物理的、および化学的に除去を行っています。除去された細菌類は、フィルター内にとどまります。
細菌類の代表的なものを以下に示します。
@スワーム菌 ・・・ヌルヌルする物質でフィルターを覆ってしまう。
A藻やカビ等の藍藻類・・・代謝産物である2−メチルイソボルネオール(2−MIB)を生み出し、1兆分の1
(ppt単位)でも臭いを発生させる。 Bクリストスポリジウム等の原虫類・・・毒性が強く食中毒の原因となる。また、一定量以上になると死亡する
こともある。 Cカビ、ダニ、線虫類・・・マンションの高架水槽や受水層内で発生することが多くフィルター内で繁殖しやすい。
このような細菌類は、フィルター内で増殖していく危険性があります。
また、除去されフィルター内にとどまった金属類の鉄分・マンガン等は、水道水中に含まれる塩素や水そのものによって酸化が進み、2価鉄や酸化マンガンに化学変化します。
この酸化した錆び類は、活性酸素を生みやすく、藻類や細菌の繁殖を助長させてしまう働きがあります。
以上のように、ある一定期間以上フィルターを使用し続けると、フィルター内で細菌類を大量に増殖させることになり、フィルターの寿命を短くさせるだけではなく、危険性が増すごとになるので、定期的なフィルター交換は非常に重要です。
フィルターの寿命は見た目の汚れだけで判断することはできません。
日本ROメンテナンスサービス株式会社
エム・メンテナンス
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