|
|
|
新年(令和7年)のご挨拶
初詣・合同稽古は島根養神館会員が一堂に会し、旧年を振り返り総括するとともに新年の合気道修業の決意を固め、会員相互の交流を図り、島根養神館発展の一助とするため、実施するものです。今回、令和7年の第18回初詣は、文武両道の神様であると同時に無病息災の神様を祭る田原(春日)神社にお参りしました(令和7年1月19日)。
西殿のウカノミタマノカミ、スサノオノミコト、東殿のタケミカズチの神(鹿島神宮の主宰神)、フツヌシの神(香取神宮の主宰神)を祭る田原神社に文武両道・質実剛健(行学一致・知行合一)の成就及び無病息災・安全のため祈願しました。
新年度の干支は乙・己(きのとみ)です。乙(きのと)は軋(きしむ)を意味しています。陰陽五行節では木の陰のエネルギーを表し植物が成長し広がっていくような意味合いです。柔軟性と協調性を持ち周囲との調和を保ちながら自身の目標に向かって進んでいく力を表します。己(み)は蛇(蛇)を表わします。古来より豊穣や金運を司る神様として祀られ神聖な生き物として認識されてきました。たくましい生命力があり脱皮するたびに表面の傷が治癒していくことから医療、治療、再生のシンボルとされてきました。
乙(きのと)はいまだ発展途上の状態を表わし己(み)は植物が最大限まで成長した状態を表しています。この組み合わせはこれまでの努力や準備が実を結び始める時期とされています。本会の活動にふさわしい干支であります。
令和6年は令和5年5月のコロナ対策第5類に移行によりすべての道場の会員が審査を受けるようになるなど合気道の活動にも回復してきました。コロナ感染対策の徹底もさることながら、コロナ収束を待つまでもなく今できることをそれぞれの立場で全力で取り組んできた結果が現在の姿であると思います。
令和6年度は山陰地区演武大会、全日本養神館合気道演武大会、伝統武術演武会参加を通じて、日頃の稽古の成果を発揮し、参加できよかったと思います。大会や日常の稽古を通じて多くの気づきを得ることができました。
日常の稽古では残身が身につきつつあり喜ばしい傾向がうかがえました。会員の多い道場では指導が追い付かず技の手順を覚えるので精一杯で受け身や受け技の仕方など十分に指導が及ばない面もありました。逆に会員の数の少ない道場では初級の頃から投げ技などにチャレンジすることができました。今後は、体さばきについても合気道開祖植芝盛平の原点に帰りその修得に努めてもらいたいと思います。
私どもの理想とする合気道は塩田剛三師の合気道であり、会派は違っていても交流をし切磋琢磨しながら技術の向上を図ることが大切です。相対し相和する合気道は相対し制する合気道と塩田剛三の合気道では同義であります。
塩田剛三は「最強の合気道は殺しに来た相手と友達となる事である」と言われました。このような合気道は道場の中で相対しながら仕手、受けの協力により、技の正しく作り上げていく中で可能となります。単に会員の数が多ければ良いというものではありません。道場で共に稽古することで技の質が高められ強さと和を一体化すること、それが塩田剛三の合気道であります。
合気道養神館も館長不在が12年続きましたが、館長不在であろうとも塩田剛三を理想として稽古に励む気持ちに変わりはありません。
引き続き塩田剛三の合気道を求めて、仲間と団結し交流し、技術を高め、連帯して養神館合気道のますますの発展を期していきたいと思います。それとともに各種行事が充実していくよう会員の一層の協力と活躍を祈念し、養神館合気道の再生、充実を図って参りたいと思います。
第69回養神館合気道総合演武大会は参加者の少ない大会となりました。競技演武は矢後大二郎、板倉順平が参加しました。参加者が少なくて二次予選から始まりました。本会からは矢後大二郎、板倉順平2人の一組が参加し、他団体と競いました。惜しくも入賞は逃しました。各団体の健闘が光りました。
支部長演武に浦尾隆志(受け高橋健太郎、稲村信太郎)が演武し、道場長演武に板倉敬司(受け矢後大二郎)が演武しました。昨年同様翌日の講習会や支部長会議もなく1日で終了しました。今後の大会内容の充実と発展に期待します。
令和6年10月14日、スポーツの日の祭典として第19回伝統武術演武会が松江城馬廻りにおいて国際伝統武術連盟大和会が主催し開催され、今回本会から6名参加しました。
来賓者多数参加のもと、11団体約50名が参加しました。養神館合気道では島根支部から31の杖(浦尾隆志)支部長演武(浦尾隆志)、道場長演武(板倉敬司)、競技演武の技(板倉順平、矢後大二郎)今回は受け専門で高橋健太郎、石橋慶一も参加しました。古武術の中から進化してきた現代武道としての合気道の素晴らしさをご理解いただけるよう演武いたしました。
過分にも沖縄空手の団体とともに国際伝統武術連盟から感謝状を授かりました。今後とも参加者を変えながら演武内容の向上に努め、交流を深めることができたら幸いです。
|
会 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|