栄光のSINGERミシン 108Wシリーズ ●初の総合送りミシンかなあ??? 平ベット/シリンダーベットがある。 多分(^_^;)史上初の総合送りミシン、基本的にテープ付け工程を意識して製作されたらしく懐はせまい。後年になってSINGER日鋼からもリバイバルで発売された。 この機械はJUSTコピーは意外にも存在せず、各社で独自に発展していった。日本でも三菱/セイコー/JUKIなど各社まったく異なる形態で発展した。
108W-69-335と一目見て懐の大きさが違うのは分かるであろうが、それ以外にもかなり構造が異なる。釜は108を除きDB釜を使用。水平送りの発生方式も335はリンク-スライダー方式に対し69は二又方式、また108は構造上バックはない。(もっともテープ付け専用機みたいなものなので不要ではあるが)335や69はテープ付け工程のみならず多用途に使用され、カバン〜靴まで各所で使用されている。残念ながら108は工程が限定されたためか一気に衰退し、他メーカーの製品に駆逐されてしまった。DP釜であったことも不幸であったのかもしれない。太い糸の使用は意識していなかったようなのである。 このクラスはまた送り歯が上下運動をするかしないかでも各社特徴がある。しかし全般に送り力は同じシリンダーベットでも水平釜タイプには一歩劣る。送り歯の表面積や剛性に起因していると思われる。もっともこのクラスであまり厚手のものを縫うこと自体邪道という気もしないではないが・・ このクラスの平ベットは(垂直釜総合送り)日本で独自に発展しアメリカで大量に売れた。PFAFFも作成していたようだが一般的にはなっていないようだ。最近になってD/A社が367なんて出したみたいだけど。 |