栄光のSINGERミシン
その13

31シリーズ

●その後も331Kとして生産されていた。目立たないけど隠れたロングセラーモデル!


31.JPG
一本針/二本針本縫いミシン(半回転釜、リンク天秤)

基本は下送り、詳細はサブクラスによって異なる。最高回転数は600〜2200rpm


工業用ではこの機械ではじめてリンク天秤が登場する。リンク天秤+半回転釜の組み合わせは現在の閂止ミシンに見ることが出来る。

思想的には16をベースにリンク天秤にしたものと思ってもよいだろう。

この機種もサブクラスは大量にあり実態は把握できない。またサブクラスのみならず、針板/送り歯なども多数存在する。有名所としては下車輪送りのものがあり、靴の縫製にも広く用いられた。

また懐の小さい44シリーズが類似機種として存在した。95-96の関係みたいなものであろうか?

44.JPG

これが「44」、確かに小さいような気もする。

パーツブックとかカタログ見ても「31は44より大きい」くらいしか書いてないんで実態はよう分かりません。2年ほど前に行った国内のミシンやさんで「44」について熱く語られるタイショウがいらっしゃいました。戦後の古きよき時代の話、この種の話をしていると時間がアッというまに過ぎちゃって。。

31の釜は半回転でもボビンケースつきのやつですわ。

半回転は大まかに分けて3種類あるんですが、この種のやつが最も好きです。

糸交換やりやすいっすからねえやっぱ。


近年の閂止めミシンは回転数も上がり3000回転くらいまで上昇してきた。よってこの31だって現在の技術を持ってすればそれくらいの回転は上がるはずだ。縫いは半回転のほうが絶対いいから、そんな意味でもこれをリニューアルしようって言うチャレンジャーが誰か出てこらんもんかなあ。



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