安全装置 太い糸を縫うときには糸が釜に噛むことは避けられない、そんなときに大活躍するのが安全装置だぜ! いやね、水平釜の機械には結構標準的に付いているんですけどね、垂直釜にも付いている機械があるんですわ。 だけど・・・ 上の図の「240539」ってやつです。 水平釜だと〈HOOK DRIVING SHAFT〉に付いていたりします。 糸が釜に食い込むとクラッチが外れ、運動の伝達が中断されるので各所のダメージが軽減されます。 釜タイミングが狂ったりとか、そんなこんなが起こりません。 ときどき265051のばねが吹っ飛んで、クラッチが元に戻んなくなったりすることもあるんですが、それはまあ茶目っ気ってことで笑って許していただいて。 でもって、垂直釜でもこの機能が搭載されている場合があります。あまりポピュラーではないんですが。 でも垂直釜だとこれがまた厄介なことがあるんです。 それは この〈糸わけはね〉っていう部分です。 つまり、この部分が上に来ている状態で釜がロック→クラッチ作動になってしまうと、上軸はまだ回転が続いているので針が直撃→針折れ/釜破損なんてえ事になってしまいます。。。 それゆえ安全装置がくっついているミシンはこの部分が無い、そう96の昔の釜みたいになっちゃうんです。 すると・・、縫いがねえ・・・もう一つなんです。 実際「垂直釜」は「水平釜」に比べると糸が噛む確率は低いようです。ですからね・・・・ あまり縫いが表に出ない工程なら何とかなるんですけど。 水平釜だと、太い糸を使用する場合(日本では20番位〜)この安全装置が無いと結構な事が頻発します。 でもってこの安全装置の種類によっても耐久性とかいろいろあるんですわ。いろいろと。
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