厚物ミシンの基礎知識!?

その7‥ローラー押さえ

小回りは効くんだけど段部がのぼらねえ!だけど何故?


18NO2.JPG

18でパーツブックに記載されているローラー押さえは2種類あるんですわ。

上のA-B

何が違っているかって?

Bの方はよくよく見ると中心部にラチェットが付いてるんですわ。

要するに前進はすれども後退はしない。ここがポイントなんです。

18NO3.JPG

段部に差し掛かると、上の図のような感じになるんですわ。

筒型ミシンだと、針板上面が'R'になっている場合が多いっす。これは小回り効かそうとすると必然的にそうなっちゃいます。(ポストベットもこの場合が多い)

でもって段部が来て、ローラー押さえの回転中心が段部の上にのっ掛かる前に送り歯が下がると・・・あれー、縫製物は押し戻されちゃいます。。

押さえは押し戻そうとするし、針板はラウンドなので縫製物との接触面がほとんどない・・・

この対策として押さえにラチェットがくっついているわけですわ。

そうすればとりあえず後退しない、いやしにくくなります。

しかしですねえ、当然逆送りは出来ません。

その6」の逆送りの話と通じる部分があるんですが、逆送りのないミシンでのみ実現するわけなんです。

最も最近はローラー押さえを使用しているミシンも少なくなりました。

上下WHEEL-FEEDのポスト型が多く導入されたためです。

こいつはこいつで欠点があるんですけどね。。

まあ使い慣れた機械が一番ってことっすか。

しかし、今でも手に入るんかなあ「ラチェット付きローラー押さえ」???

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