その6‥バックタック バック付きミシンは便利だけど、バック無しで設計された機械も悪くないんだぜ!
イマドキのミシンには「逆送り」がたいがい付いておるんですが、ミシンのタイプによっては結構厄介者なんです・・・ 特に45Kの筒や17/18見たいな針板状面がR状になっているやつ。 そのわけは 上の図のようにバックなしのミシンでは、送りピッチを変化させても送り歯の送り始めの初期位置は変化しないように設計されています。(全部が全部ではないのでありますが)ところが逆送りつきの機械は針板窓の中央から前後に均等に送りの運動量が変化してゆきます。するとですねえ、45kタイプなんかでピッチが小さくなってゆくと下図のように針落ちから遠い位置で送り歯がチョコチョコ動くだけで、送りの食いつきがすっげー悪くなっちゃうんです。 針振り系のミシンでは問題ないんですが、下送りのミシンではなかなか深刻な問題です。起点を変化させずにバックつけちゃうと針板の窓がすっげーーー長くなっちゃうか、すごく複雑な機構になっちゃうかするんで現実にはできないんです。 バック縫いのない機械でタックを入れるときは、手で押し戻してやるのが一般的なようです。もっとも表に出るところには使えないんですけどねえ・・・・
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