おいしい京野菜 しってはります?
1200年の歴史がある京都では、伝承の味覚も脈々と受け継がれてます
その中でも代表的な食材が「京野菜」ではないか思うてます
とかく「ブランド品」扱いしますけど、実際はごく普通のお野菜なんです
此方では代表的な「京野菜」10品目について御紹介したいと思います
賀茂なす
( かもなす )
おいしい時期【6月中旬〜8月下旬】
上賀茂あたりの特産品だった事から、この名が付いたとか
京都の夏を代表するお野菜の一つです
まん丸でかわいい形ですが、栽培にはかなりご苦労がある様です
お料理としては輪切りにした「田楽」が一般的ですが、揚げても美味です
伏見とうがらし
( ふしみとうがらし )
【6月下旬〜9月中旬】
洛南・伏見で栽培されたのが始まりですけど
最近では京都市内の至る所で作られております
辛味が少ないので「網焼き」や「天麩羅」で頂くのがお薦めです
万願寺とうがらし
( まんがんじとうがらし)
【7月上旬〜8月上旬】
伏見とうがらしとピーマンの交種と伝えられてます
京都府北部の舞鶴市の万願寺で栽培されたのが始まりとか・・・
肉厚なので、煮物や焼きものに重宝するお野菜です
鹿ケ谷かぼちゃ
( ししがたにかぼちゃ )
【7月中旬〜8月中旬】
ひょうたん型でユーモラスな形ですよね
元々は青森県の種子を京都で栽培してみたらこんな形になったとか
味にクセが無いので料亭での格好の素材、とも言えます
京都では古くから土用の日に食べると中風にならへんと言われてます
壬生菜
( みぶな )
【11月上旬〜2月下旬】
名前の通り、壬生寺の近くで栽培されたのが始まり
一般的には塩漬けにしたものが人気ですね
その独特の香りは「千枚漬」の添物には欠かせない存在です
九条ねぎ
( くじょうねぎ )
【11月上旬〜2月下旬】
京都のラーメンには欠かせない一品です
この中では最も有名な京野菜かも?
九条で栽培されたのが始まりで
香りの良さから薬味として使いますが
「イカの酢味噌和え」に加えて頂くと良いので、お試しを
聖護院だいこん
( しょうごいんだいこん )
【11月中旬〜1月中旬】
割と有名なお野菜ですが、実は尾張の長大根を品種改良した物
愛嬌のある丸い形が特長ですね
長く炊いても煮崩れしないので、京都の「おでん」には欠かせません
隣の大阪では別名「淀だいこん」とも呼ばれます
海老芋
( えびいも )
【11月中旬〜12月下旬】
さと芋の一種で、形が海老に似ている事から付いたとか
八坂の老舗「平野屋本店」の創業者が栽培したのが始まりで煮崩れしないのが特長
棒だらと一緒に煮込む「いもぼう」は京都の和食の定番です
くわい
( くわい )
【12月中旬〜12月下旬】
「良い芽が出ます様に」という願いを込めて
京都ではお正月のおせち料理として頂くのが一般的ですね
独特のほろ苦さを活かした煮物などがお薦めです
でも必ず酢でアク抜きをして下さいね
花菜
( はなな )
【2月上旬〜3月下旬】
伏見で切花として栽培していたのを食用に改良した物で
独特の辛味が特長です、京都では「からし和え」が一般的ですけど
吸い物の実として使うと風味が増すので、お薦めです
ほかにも「おいしい食べ方」ご存知でしたら、教えて下さい