在来種タンポポ
在来種のタンポポ(ここではニホンタンポポと総称)は研究者によって分類法はさまざまですが、最近は2グループ15種の分類(森田龍義氏:1995)が提唱されています。
(参考・引用文献:日本のタンポポとセイヨウタンポポ 小川潔著)
モウコタンポポ節
総苞薄緑色で、果実は卵型で大きく、冠毛柄は比較的短い。暖温帯の低地に分布
カンサイタンポポ
Taraxacum platycarpum
Dahlst. var.japonicum
本州、四国、九州、朝鮮
カントウタンポポ
T.platycarpum
Dahlst.
亜種としてカントウタンポポ(関東、中部)、シナノタンポポ var.hondoense(新潟、長野、山梨、群馬、栃木に局在)、オキタンポポ
var.maryamanum
(隠岐諸島に局在)
また、カントウタンポポの変種としてトウカイタンポポ
var.longeappendiculatum
(静岡県に局在)を含む。
モウコタンポポ
T.mongolicum
Handl-Mzt.
朝鮮・中国大陸東部の低地に広く分布。日本国内では島原半島、五島列島、沖縄、壱岐対馬(2倍体、3倍体)
ウスギタンポポ
T.denudatum
H.Koidz.
宮城県、福島県に局在(5倍体)
シロバナタンポポ
T.albidum
Dahlst
西日本に広く分布する。冠毛も果実もタンポポに比べ大形。最近の研究で、ケイリンタンポポ
T.coreanum
Nakai(4倍体)の花粉がカンサイタンポポに受粉して誕生したと考えられている。(5倍体)
キビシロタンポポ
T.hideoi
岡山県周辺、北九州に局在。(4倍体)
クシバタンポポ
T.pectinatum
近畿、山陰、山陽、四国の山地に局在(4倍体)
ケンサキタンポポ
T.ceratolepis
日本海側、近畿、中国地方に局在(4倍体)
ツクシタンポポ
T.kiushianum
西四国、北・中央九州の山地に局在(4倍体)
シロバナタンポポ
松江市大草町出雲国庁遺跡
2000年4月8日撮影
総苞片
ミヤマタンポポ節
総苞片は黒緑色で、果実は細く、冠毛柄が相対的に長い。冷温帯寒帯に分布
エゾタンポポ
T. vennstum H.Koidz.
日本、樺太(3、4、5倍体)
ミヤマタンポポ
T. alpicola KItam.
本州中部の高山帯のタンポポの総括。(3、8倍体)
シコタンタンポポ
東北海道、千島に局在(8倍体)
クモマタンポポ
北海道の高山と、千島、カムチャッカ、アリューシャン(4倍体)
ユウバリタンポポ
T. yuparense H.Koidz.
2倍体の高山種
オーヒラタンポポ
北海道大平山の石灰岩地帯に局在(2倍体)
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