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農業フォーラム

[2004.4/22]
 一般紙には時局講演会と街頭演説会しか報道されなかったのですが、メインの行事は農業フォーラムだった神崎代表の来県。出荷の始まった“島根ぶどう”の生産地、大社にお邪魔し、29.6℃という今年一番の気温で頭が沸騰しそうになる中、生産者の皆様とぶどうハウスの中で意見交換、松江に会場を移動して農業団体や農業関係の代表の皆様と意見交換。今回は、その農業フォーラムのご報告です。

無謀?
 文化芸術振興フォーラムの準備でてんやわんやの最中、東京から神崎代表が行く際に農業フォーラムをやって欲しいとの連絡。はたと困ったのですが、断るのは勿体ない。党代表に島根県に来てもらう機会など二度とあるかどうか。
 非常に厳しい島根農業の現状と課題を、与党の重要な一角を占めるわが党の党首に直訴するチャンスだと思い、準備を始めたのです。

そろばん勘定
 県からも推薦のあった“島根ぶどう”の生産は、産地間で出荷調整するなど、島根農業の中でも優等生の部類です。しかし、平均作付け面積は6〜7反、反当1.5〜2トン(加温して早期収穫できるものは収量が落ちる)の収穫で、早期加温のものがキロ1500円程度、普通物でその半額、加温に要する燃料費も相当にかかることや労働がきついことなど、後継者にとって本当に魅力的なのかと思わずそろばん勘定してしまいました。
 専業で大規模にやっているところも2町程度、親子4人で、あなたなら如何ですか?本当に好きでないとできない仕事かもしれません。・・・生き方としてはすこぶる良いと思うのですが。

国家像と農業
 「日本の農政は、長期ビジョンを欠いている。どのような国家像を描くのか、その中で農業、農村の位置づけをどうするのか論議し示すことが必要。」
 のっけから、最も重い問題提議で始まった意見交換会。農業経済学が専門の島大名誉教授で、今まで島根農業のご意見番として支えてくださった先生。後日、女性の代表、消費者の代表も加えて欲しかった。あのような会議の進めかたは、考える余地があるとの伝言も頂きました。
 全くその通りでした。島根農業の第一線で、しかも、中心で活躍される皆様。時間の余裕がなく、皆さんの日ごろのお考えを十分に伺うことはできなかったものの、核心のご意見を次々と聞かせていただきました。
 国民からは、いささか弱いと見られているのではないかと思われるわが党の農林水産政策、新たな食料・農業・農村基本計画の策定を控え、週2回、朝8時から関係者を招き、党首自ら参加して勉強会を行ない、農業に携わる皆さんとの意見交換会を全国各地で開催するなど、驚くほど力が入っています。
 この度、一応、農業県といわれるわが県の状況や問題点を、かなり幅広く認識して貰う機会が持て、とても有意義であったと感じています。

食糧自給率を50%に
 農協の組合員でありながら、農業問題とは縁遠かったのですが、身近に農業を見、島根農業の将来を真剣に考えるいい機会となりました。
大きな行事を一通り終えた今日、参加いただいた皆さんのところをお礼方々何軒か回り、意見交換させていただきました。
 神崎代表は、「現在、先進国で最低レベルの食糧自給率を10年後には50%程度に引き上げるため、政府に戦略本部を設置していくよう求めていきたい」などと語りましたが、近い将来必ず大きな光の当たる農業、しっかり現場を見、一歩も二歩も踏み込んで考え、論議していきたいものと考えています。
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