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地域の中に子育て広場を

[2004.2/13]
 議長の代役で祝辞を述べる機会を頂きましたが、ここでの新沢東京家政大学教授の講演が心を打ちました。「地域の中に子育て広場を」実践で培った薀蓄(提案)は説得力がありました。

子供たちの笑顔〜至福の時
 「しまね子育て・小育ちわいわいフェスタ」が島根県民会館で開催され、議長の代役で出席しました。知事の挨拶や私が代役の来賓祝辞はほんの付録、保育園児の踊りと安来節、子供たちの緊張しながらもはつらつとした元気な姿と笑顔に接することができたことが一番の収穫です。未来を担う子供たちの元気な姿に接する、本当に嬉しいことですが、贅沢なことかもしれません。

笑わない子、きれる子
 最近、笑わない、無表情、「疲れた」という、生気がない、「きれる」等々の保育園児が生まれているが、その原因の一つが自由に遊ぶことのできる環境がなくなってしまったからではないかとのこと。また、核家族化が進み、母親に子育ての負担がかかり過ぎていることも。社会構造の変化に仕組みが対応できないが故の現象でしょうか。
 特に、子育てしている専業主婦で、他人との接点の少ない母親が深刻と指摘し、先生が取り組んでこられた保育園でのお母さん方のための喫茶室や、近くの高齢者などに参加してもらった「子育て広場」が大きな成果をあげた話を通して、市民や行政も子育てを支える「子育て広場」の設置を提唱されました。

笑顔で座るだけ
 「子育て広場」では、市民の皆さんの協力を呼びかけ、高齢者の皆さんは昔の遊びを教えたり、読み聞かせするなどそれぞれの得意分野で活躍、何もできませんがという方には笑顔で座っていてもらうだけということも。
 にこにこ笑顔には、母親も子供も安心するとか。そこから育児の相談や日頃の悩みの相談に発展するとのこと。
孤立しがちな母親が社会化していく、自立していく上で、地域が一丸となって子育て・小育ちを支援する、その仕掛けとしては「子育て広場」はとてもいいシステム。その普及と設置に取り組まなければと考えさせられた時間でした。・・・島根県でも新年度20箇所設置の予定です。
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