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県職労のスト決行に思う

[2003/1/31]
2月定例会の運営打ち合わせ会
 本日2月定例議会に向けて、正副議長、常任委員長、議運委員長、自民議連3役による打ち合わせ会がありました。
 最初に、総務部長より1月24日に決行された県職労のストにかかわる経緯と、スト参加者等に対する処分方針などについて説明がありました。
 会議参加者は、私以外は全員自民党の皆さんでしたが、数名の議員から県民の間に大きな批判があることと、厳正な対応を求める大きな声が上がりました。
 告訴すべきとの意見も、ある急進派議員から出たほどです。
 打ち合わせ会の構成メンバーもちょっと不思議な構成ですが、議長に決定権があることでもあり、この件は今回おくとして、スト決行に対する私の感想を少しだけ述べます。

給与カット方針と交渉決裂
 私も多くの県職員と意見交換してきましたが、ほとんどの職員は給与カット方針は当然との受け止め方です。県民が厳しい経済環境の中、リストラの嵐に揉まれている現実に、あの程度(3〜5%削減)ではまだ少ないと言い切る職員もいるほどです。
 県職労の執行部に対する責任論、財政再建の道筋論にも一部の利はあると思いますが、ここまで見過ごしてきたとも言える県職労には責任がないのか。
 基本的にはボトムアップ姿勢をとり続ける知事でありますので、組合員の英知を結集し協力し合わなくては、財政再建への道筋も示しえないのではないかと思うのです。
 今、コップの中で嵐を起こす時ではなく、しっかり論議しながら、執行部も組合も議会も共に力をあわせて明日の島根を拓かなければならない時ではないですか。大切な県民の皆さんを、ピケを張って玄関から裏口に回らせるような意識を変革すること、ストの最後に統一地方選挙の組織内候補を紹介し挨拶させるその意識を変革することが求められているのではないかと思うのです。

民衆重視
 中国の新総書記、胡錦濤氏は「民衆重視」の姿勢を鮮明にし、「謙虚であれ。人民のために実行せよ」が全党に向けた胡氏の要求とのこと。
 様々な背景はあるにしろ、あの中国にしてこの姿勢。民衆を離れ、大衆を離れて政治はあり得ないと自らに言い聞かせた県職労のスト決行でした。
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