今月2日から12月定例議会が始まりました。議会初日、長年の懸案であった中海宍道湖淡水化問題も中止の判断が下され知事から報告がありました。
私は、親戚の不幸なども重なって議会質問の準備が遅れ、ちょっと寝不足です。今日は、眠い目をこすりながら第49回日本伝統工芸展のオープニングに行ってきました。
【日本伝統工芸展】
今回の日本伝統工芸展は全国11箇所で開催されるようですが、もちろん山陰では初めて、日本海側では金沢と2箇所とのことで、県立美術館で12月23日まで開催されています。
予想以上の内容に、前売り券で無理をお願いした皆さんにもきっと満足していただけるなと思った次第です。日本伝統工芸展の中身は、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、その他の工芸と7部門で構成されていますが、作家の皆さんの思いと熱気が伝わる作品群に圧倒されるようでした。この開催、ぜひ島根県の伝統工芸の底上げにつながって欲しいものと思っています。入場料は600円、ぜひ行ってみてください。
【人材登用と若返り】
ところで、社団法人日本工芸会、東京国立博物館内にあるのだそうですが、会長は80歳を超えるお方、理事長も75歳くらいでしょうか。会長は聞きませんでしたが、理事長は元文化庁長官、先だってまで東京国立博物館の館長だったようです。偉い方なんでしょうが、とても尊大に見えたのは私だけ?昔会長の部下だったそうで、会長の引きで理事長に就任したとのこと。会長は文化や工芸に造詣の深い方でしたが、まさに天下りでポストを転々という典型。これでいいのかなと思うのは庶民の僻みでしょうか?思い切った人材登用と若返りが必要ではないでしょうか。
先日、島根県連合婦人会の研究大会に出席したのですが、壇上には70歳を超えるような皆様が並んでいらっしゃいました。もちろん皆さんとても熱心に、情熱を持ってしかもボランティアで取り組んでいらっしゃいます。が、本当にこれでいいのか、未来に向けて活性化して行けるのかと思いました。後日、現場の皆さんに聞きますと、若い人の意見はなかなか通らないとのことですし。
日本社会のあらゆるところで、こんな構造があるのではないか、これが、日本の活力を萎えさせてきた一因ではないかと危機感を感じました。我々も、さらに若い世代も力をつけて世代交代を迫るだけの情熱を持たねばと思っています。と言っても、何も先輩の皆さんを退場させるというのではなく、よきアドバイザーとして居場所を作って差し上げることは必要ですが。 |
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