21:00のNHKニュースを見ていささか驚きました。思わず22:00のニュースも続けて見てしまいました。
加藤紘一元自民党幹事長が参考人招致の場で唐突に°c員辞職を表明したとの報道です。折りしも、今日昼前にある新聞社からこうした一連の不祥事と疑惑について取材を受けたのです。そこでは、加藤紘一氏は絶対に辞職すべきであると私の思いを述べたのです。
しかし、何故これほどに次から次と噴き出すように出てくるのか。
鈴木宗男氏の議員辞職勧告決議問題については、考えの一端を発信しました。その後、加藤紘一氏、鹿野道彦氏、辻元清美氏、田中真紀子氏と続きましたが、3月末からとても忙しく、ゆっくりとパソコンに向かう時間を持てなかったのです。4月始めに同窓会がありましたが、その際にも友人から辻元問題をどう考えているんだと聞かれ、いずれ発信するよと言って今日まで時間がたちました。
鈴木、加藤、辻元氏は、政治的、道義的に当然辞職すべきであると思ってきました。特に、人間として議員としてその資質を問題にすれば鈴木議員は真っ先に辞職すべきであると思います。前にも書きましたが、彼は限りなく黒に近い灰色、しかし、刑事訴追も受けない時点での議員辞職勧告決議はやはり慎重であるべきであると思います。それだけ議員の身分は重いものとするのが妥当と思います。であるからして、議員は自ら身を処すべきであると思います。
加藤、辻元両氏、何故あのように綿々としがみついたのか?本当に国のために働く気概があれば、もっと早い決断があってしかるべきではなかったかと思っています。それが見えなくなるのは結局、国家、国民より自分を優先してしまった結果であると。加藤氏は質疑の中で国のことが心配だと語りました。なるほどそうかもしれない、しかし、もっと早い段階で清く進退を決し、真実を明かすことによって、国民の政治不信を拭い、国民の眼が政治の本質、日本の行く末に向くよう行動を起こすことが最も危急であり、国家のためだったのではないのか。
自分は大丈夫か?政治の世界に漬かって見えなくなっていないか、絶えず自問をしながら進みたいものと思っています。
先ほど述べたように、今、最も大切なことは、危急存亡にある日本の国をどうするのか、国会議員も、官僚も、国民も、もっと真剣に論議すべきときではないかと思えてなりません。余事にばかり目が向いているようで。勿論疑惑を究明することは当然必要であり、当事者には事実関係を明らかにすべき責任があります。そうした点では、真紀子氏の説明も説得力に欠けるし、社民党の尻尾切り的な決着のつけ方は国民の政治不信を煽るだけであり、膿を出し切らなければ国民の信頼は戻らないと思います。しかし、それにしてもなぜ?時間無制限デスマッチ、泥仕合、それに軽々と乗るマスコミ、踊らされる国民、民度が低いのか?そのつけはまた国民が払わされることになるのに。
真相究明はどこかできちっと行なう、秘書の問題も運用で改善が可能であれば運用で行なえるよう透明性を高める、制度改正が必要であれば、きちっと論議して改正する。しかし、本来の政治の機能が停滞するようなあり方では困ると思います。政治がワイドショーであってはならないし、ワイドショーにしてもいけない。
本来、国の機能をスリム化し、権限、財源、人間を地方に移譲すれば、利権と結びつくこともない。国会議員は国のあり方についてもっと高見から論議できる。政策立案能力のあるスタッフ(秘書)集団を国が保障し、国会議員の数も少なくする。今、余りに頭が重すぎる、権限がありすぎる、だから利権が生まれる。国会議員にはここを変えてほしいものです。
武部農水大臣問題、わが党も苦渋の決断でまたもひとり割を食い国民の支持を失いかねない事態でした。党本部の決断も理解はするけれども、国民、支持者には分かり難い。説明しなければならないのは地方の我々にとっては辛い。
政府の調査検討委員会の報告書を見れば、武部大臣辞任要求は当然と思います。であれば、下野すれば良いではないかというのは簡単。しかし、加藤氏の言を待つまでもなく、今、国政は大変な時期。ハードからソフト重視へ、業界重視から国民重視へ、右傾化への歯止め等など、与党の一角として公明党の果たすべき役割は甚だ大きいものと思っています。それにしても、公明党は正直ですね。私もその一員ですが。 |
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