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  ●○●          京都ざんまい 〜 京のじぶんどき
  ●●○ メールマガジン初の京都のグルメ情報誌を花街・祇園よりお届けします 
  ●○●                第四十ニ号 
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    ことし一年お世話になりました、くる年が皆様に「幸」多い事を願うてます(^^)
 
-◇------------------------[ 京のおしながき ]----------------------◇-
  【 花 鳥 風 月 】 〜除夜の鐘がつけるお寺〜
  【 一 期 一 会 】 京のじぶんどき大賞 おうどん・おそば編   
            「松葉」の鰊そば 
  【 春 風 秋 雨 】 京都の年末年始情報
  【 伊 達 語 録 】  
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【花鳥風月】 〜除夜の鐘がつけるお寺さん情報〜

このコーナーも久し振りですね(^^)
今回は年末ゆう事で、除夜の鐘が一見さんでもつけるお寺さんを一挙にご紹介!
しかし調べてみると意外と沢山あるもんですね、思わぬ穴場スポットも見つけました(^^;
最近では年末年始に京都を訪れはる方が増えてる(特にご夫婦の方)そうですけど
ちょこっと人は多いと思いますけど、ミレニアムを「除夜の鐘」いうのは如何でしょうか?
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清水寺 東山区 075-551-1234

京都の人 いや日本人なら(外人さんも)誰でも知ってはる、京都三名所の一つ
テレビ中継でもお馴染のスポットですが、その分訪れる方もぎょうさん居てますよ
除夜の鐘には予約が必要、既に25日から150名まで受付してはるのでお早めに(^^;
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勝林院 左京区 075-744-2537

大原・三千院の門前から、すぐ奥にある「大原問答」でもお馴染のお寺さん
雪が降るとチョット厳しい場所にありますけど、その分?人も少なくお薦めです
除夜の鐘は先着順との事、受付は夜11:30ぐらいから始まるそうですのでお早くね(^^) 
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比叡山・延暦寺 滋賀県大津市坂本本町 077-578-0001

延暦寺は京都市ではありませんけど、まぁ京都と滋賀は昔から友達なんで・・・
(京都と滋賀を含めて京滋地方とも言います、山陰地方とかと同じニュアンスです)
除夜の鐘は「東塔」です、間違えると大変な事に(^^; 寺域はそれぐらい広大ですよ
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鞍馬寺 左京区 075-741-2003

ここは私も知りませんでした、案外と穴場スポットかもね (^^;
けっこう歩きますし、かなり寒いと思いますけど「人」は少ない思いますのでお薦め
除夜の鐘は先着順だそうです、スタッドレスやチェーンなど冬の準備はお忘れなく・・・
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壬生寺 中京区 075-841-3381

新撰組と狂言で有名なお寺さんですが、読者の方は「壬生菜」でご存知かも?
町中に有りますので参拝しやすい事から、大晦日には沢山の方が来はるそうです
除夜の鐘は先着順との事、受け付けは 11:40より 乾いた感じの音が独特ですね
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大覚寺 右京区 075-871-0071
二尊院 右京区 075-861-0687
常寂光寺 右京区 075-861-0435

嵯峨野のメジャーどころ三連発!って感じですが、この時期ご紹介できるとは・・・
この日の嵐電(京福嵐山線)は、終日運転してはります(多分今年も)ので便利ですよ
大覚寺と二尊院は先着順、常寂光寺は整理券を配布しはるそうですのでお早めに(^^)

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【京の一期一会】 京のじぶんどき大賞 おうどん・おそば編      

【京のじぶんどき】は、これまでに99軒のお店をご紹介してきましたけど
発行人の私こと伊達公一も、改めて京都の味の奥深さを実感した一年になりました
今年を振り返る意味もこめて、今月は お薦めするスポットを厳選したいと思います(^^) 

最後は「おうどん・おそば編」
京都はイメージ的にうどんや蕎麦が美味しいイメージがあるそうで・・・ でも
地元の者にとっては「?」って感じかも(^^; 「京うどん」とかは造語や思いますしね
でも京都と関東で最も味(風味)の違いがハッキリしてるんは、このジャンルと思います
今回は特に京都らしい味付けをしてはる処をご紹介しました、参考になさって下さいね

(ご紹介は発行順です、掲載内容は発行当時とは変えております)
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◆おめん 第10号 1999/04/05
    
地元の方に好評でした「おめん」さんは一言でゆえば「京野菜うどん」かな?
おうどん そのモノは普通の釜あげ風ですけど、薬味が京風(^^; なんですよね
白菜や菜花、ウドにきんぴらごぼう等の京野菜が「立って」出てきはるんです
お汁も癖のない良い感じの風味ですね、これに白胡麻をタップリかけて頂きます
名物の「名代おめん」\900 リピーターも多く、息の長いヒット商品になってますね
店内も京都らしい落ち着いた雰囲気で、観光客の方にもお薦めできるスポットです
このお料理は元は群馬の郷土料理ですが、京都の此方のお店で有名にならはって
現在ではニューヨーク(アメリカ)にも出店があるなど国際的なお料理?となってます(^^)
  
[住] 左京区浄土寺石橋町74 バス停銀閣寺前から徒歩3分
[問] 075−771−8994
[営] 11:00 - 21:45 木曜休 
[駐] あります
[予] 予約できます
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◆そば処 司津屋(しづや) 第14号 1999/05/03
    
此方は字のとおり、地元の「そば通」も通う銘店です
店内は渋めのつくりでして、味が一番って感じの雰囲気がいいですね
京都の「おそば」と言えば、サラッとした感じを思い浮かべはると思いますけど
このお店では蕎麦粉本来の味が、しっかり活きてる「本物」が頂けますよ
もう一つの目玉は「天麩羅」です、これがまた美味なんですよね・・・ ホントに
京都は 知る人ぞ知る「天麩羅」の美味しい所ですけど、野菜が美味しいからかも?
お薦めの「天ざる」 \950 と、リーズナブルです ざる蕎麦は \550 から色々
意外と美味しい処を見つけるのが難しい「京都の蕎麦」ですが、此方は一押しです(^^)
    
[住] 上京区寺町今出川上ル1-81 今出川通と寺町通の交差を北へ200m 
[問] 075−255−2819
[営] 11:00-16:00 17:00-20:00 火曜休 
[駐] なし        
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◆権兵衛(ごんべい) 第21号 1999/07/09
    
八坂・祇園界隈でお薦めのお店が此方です、私も時々出没します(^^)
今の時節のお薦めは、なにを言うても「鴨なんそば」\1300 コレしかないですわ
柔らかくて肉感のしっかりした鴨と、アッサリめのおそばとのコンビが絶妙です・・・
お出汁を飲むのが京都風(含む大阪)です、決して色が真っ黒ではありませんよ(^^;
おうどん なら「きつねうどん」\750 あまきつねの味付けは他では無い風味です
これは京都が麩モノが得意な事もあると思いますけど、独特の甘みは俊逸ですね  
「祇園祭の時に行ったよ」というお便りも数多く頂きました、私とすれ違ってるかも(^^;
常連さんも多く店内では「生」の京ことばが飛び交うてますんで、お聞き逃しなく・・・ 

[住] 東山区祇園町北側254 切通し四条上ル   
[問] 075−561−3350
[営] 11:00 - 22:00 日によって開く時間がまちまち 木曜日休
[駐] なし
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【京の一期一会】 ◆総本家にしんそば松葉(まつば)      

本年最後のご紹介は、通算100軒目ともなりました(^^)
読者の方で「なんで京都は鰊(にしん)が獲れへん」のに、にしんそばが有名?
と思うてる方も多いと思いますが、今回は少し歴史を紐解いてみましょう・・・
江戸時代に松前藩(北海道)は、越後(新潟)直江津の港を経由して薩摩藩(鹿児島)へ
昆布などの海産物を幕府を通さずに直接貿易をしてました、薩摩藩は琉球を介して
朝鮮へ輸出しその利益で藩の建て直しを進め、得た資金を倒幕運動に使うたのです
その歴史により琉球(沖縄)は今でも昆布が採れへんのに消費が全国有数なんですね
さて直江津と薩摩の途中で立ち寄ったんが、若狭(今の京都府舞鶴市)だったのです
問題は、誰が蕎麦と組み合わせたか・・・なんですがハッキリとした事は分りません(^^;
でも京都市内でお店としてやってはるのは此方が一番歴史が古い、のは確かです
鰊はヤッパリ北海道産だそうですけど、これを半分程度乾燥したモノを取り寄せて
骨が柔らかくなるまで「じっくり」煮こみます、これが・・・ また後味が甘いんですよね
口の中で鰊が「ふわっっっ」と溶けていく様は絶妙です、この煮込み加減は秘伝かも?
六四でうってある「おそば」とのコンビネーションも俊逸で飽きのこない一品となってます
名物「にしんそば」 \1100 地元の方には年越しそばとしても宜しいかと思いますね(^^)

[住] 東山区四条大橋東詰 南座の隣すぐ 
[問] 075−561−1451
[営] 10:30 - 21:30 水曜日休 
[駐] なし
[予] 予約できます 
[C ] クレジットカード利用可 

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【春風秋雨】 ◆京都の年末年始情報

【花鳥風月】で大晦日のイベント情報?は詳しくお伝えしましたが
お正月の催事も多彩ですので、代表的なものをいくつかご紹介させてもらいます

12月31日 
「をけら詣り」 八坂神社 075-561-6155
吉兆縄に火をつけて消えない様に「ぐるぐる」回して帰り、その火を使うてお雑煮を炊く
祇園の名物行事、よく「おけら参り」と雑誌に書いてますけどチャンと調べて下さいよ(^^;
 
元日・1月1日〜3日
「皇服茶」 六波羅蜜寺(ろくはらみつじ) 075-561-6980
皇服茶授与が正確な言い方で、無病息災・邪気払いの願いを込めてふるまわれます
元は天皇さんが服用される事でこの名がついたそうです、時間は9時から午後5時まで
 
1月2日
「筆始め」 北野天満宮 075-461-0005
事始めの日、菅原道真をまつる天神さんで書道の上達を祈願し神前で書初めをします
道真公ゆかりの硯なども供えられますよ、出来あがった書初めは天満宮で展示されます

1月3日
「かるた始め」 八坂神社 075-561-6155
再び祇園さんですが、これも全国的に有名な催事です 始まるのは午後1時から
では 「 しのぶれど色に出にけり我が恋は物や思ふと人の問迄 」・・・・「はいっ!」(^^)
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