島根県電気工事工業組合青年部
【低圧架空引込線新設工事中墜落】
低圧架空引込線新設工事中、引込専用腕金付近(6.8m)まで昇柱した後、過って地上に墜落し負傷
画像1 画像2

【発生状況】
  1. 被災者は、8月17日13時頃、同僚(2名)とともに現場へ到着した。
  2. 現場にて作業前のミーティングを行った後、引込線(電灯:DV22sq3R,動力:DV60sq3R)新設作業に着手した。
  3. 作業責任者は構内柱に昇柱した後、地上にいた被災者の協力を得て、引込線(バインドレス碍子取付済)をロープで引き上げた。
  4. 被災者は作業責任者の作業を見届けた後、中電柱(△△支18左2)に昇柱した。
  5. 引込専用腕金付近(地上6.8m)まで昇柱した後、誤って地上に墜落した。  
    (工具袋が引込腕金に、また、通綱が引込腕金下のボルトに引っかけられていた。)
    (注) 被災者は、昇柱の際、胴綱、補助ロープを使用していなかったと推定される。
  6. 墜落途中で、電柱直下に施設されていた建築用バリケード(高さ1.8m)に当たった。
  7. 同僚が直ちに救急車を手配し、被災者は□□病院に搬送され、診断治療を受けた。
  8. 被災者は安全帽、作業服、安全靴(短靴)、柱上安全帯(補助ロープ付)、手袋を着用していた。


【コメント】

  作業者は、柱上作業時には次の事項を厳守する。

  • 昇降柱は、柱上安全帯の胴綱を使用して行う。  
    なお、昇降柱経路の障害物から身体をかわす場合等、墜落の危険がある場合は、補助ロープを使用する。
  • 柱上作業時には、柱上安全帯の胴綱と補助ロープを併用する。
  • 柱上で体を移動させるため、胴綱・補助ロープの掛け替えが必要な場合は、胴綱・補助ロープのいずれかが確実に取り付けられていることを確認した後、移動する。
  • 胴綱・補助ロープのフックは、目視確認する。