|
【発生状況】
- 14時50分頃 被災者(B)は、当日従量電灯A増設に伴う引込線張替(DV3R3.2〜DV3R14)のため高所作業者で作業員3名で現場到着した。
- 安全措置として、高所作業者の周囲をセフティーコーン、矢印を設置した。
- 14時55分頃 被災者(A)は作業者2名と危険予知を行い、道路に隣接していることから通行車輌に注意、軽自動車に傷を付けないように作業を行うこととした。
- TBMについては、M社社長が到着し合流してから行うように計画をしていた。
- 被災者(C)は、交通整理をするために高所作業車の横に移動した。
- 15時00分頃 責任者(A)は、高所作業車のアウトリガーを張出した後、ジャッキを下げる作業に入った。
- 被災者(B)は、引込線張替準備をしておりジャッキを下げるのに気づかなかった。
- 被災者(B)の大きな声がしたので、作業責任者(A)はジャッキを下げるのを中止したが間に合わず、左足前のジャッキに被災者(B)の左足指先が挟まれた。
- 当日は痛みも少ないため、続けて作業を行い帰宅した。
- 翌日、被災者(B)は痛みが引かないので市内の□□医院で診断を受けたところ、左足指末節骨折および挫創と診断された。
- 当日の被災者の服装は、安全帽、作業服、長靴、シモン手袋を着用していた。
- 平成10年7月18日付山陰中央新報の掲載記事により事故の発生を知り、工事店より事故の詳細について確認した。
|
【コメント】
- 高所作業者のアウトリガー張り出し(または収納)ならびにジャッキの伸長を行う操作者は、安全確認を行うとともに周囲の作業者への合図をする等注意喚起する。
- 作業責任者は次の事項を遵守する。
- 出発前に作業者全員に作業目的・内容・工程・時間・安全対策・注意事項・連絡方法等を十分周知徹底する。
- 作業現場に到着し現場状況を確認した後、作業者全員を集め作業の目的・内容・工事方法および作業時間等必要事項を説明するとともに、作業者が説明内容を理解したことを確認する。
なお、経験の浅い作業者に対しては、説明および確認について特に配慮する。
- 作業遂行上の危険性・安全対策について全員で必ずTBMを行う。
- 監督官庁への報告は、法に定められており、これの違反は社会的信用を失墜させる結果となること、また、当社への報告は、類似災害防止が真の目的であることを十分認識し、ただちに報告を行う。
- 災害発生時の連絡体制について、再度確認する。
|
|