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【発生状況】
- 被災者は、同僚Kと2人でN宅の白蟻駆除作業に従事していた。
- 被災者は、台所の点検口から床下に入り、東・根太・大引寄へ電気ドリルで薬液注入用の穴を明けていた。
作業姿勢は、仰向けの状態で右手で電気ドリルを持っていた。
- 10時10分頃、被災者が同僚に助けを求めたため、同僚は被災者の所に行き足に触れたら、電気のショックを受けた。同僚はNさんにドリルの差込みをコンセントから抜くよう声をかけると共に救急車の手配を頼んだ。
- 同僚は救急車が来るまでの間、床下で人工呼吸を行った。救急車で国立下関病院救急センターへ運んだが、既に死亡していた。
- 電気ドリルのリード線は、キャブタイヤケーブルを使用していたが、機器の接続部分は外装が剥れており1線は導体が露出していた。通電経路は、電気ドリル→右手・右肩→背中→大地と想定される。
- 分電盤には、漏電遮断器が取り付けてあったが、動作しなかった。 (テストボタンを押しても動作しないので故障と考えられる。)
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